2013年12月31日火曜日

【振り返り】2013年、僕が失敗した7つのこと

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この1年で、こういう「○○な○つのこと」みたいなタイトルって
一気に廃れた感じがするんですけど、なんでですかね。

さて、そんな話は置いておいて。

毎年1年の振り返りをやってみると、
「なんだかんだ良い1年だったなー」で終わるのが通例でした。

2013年を振り返ると、なにをどう振り返っても
僕にとってこの2013年は「敗北」の1年間でした。
※サービスが負けたという意味ではなく、僕が負けたということです。

ただそれを振り返り記録に残して公開することで
来年の礎にしようと思い、本当に久々にブログに残してみました。
 
今年から僕は「koebu」というサービスのプロデューサーになりました。

「プロデューサー」
よさ気な響きです。なんだか偉くなったような気がしちゃいます。
でもここで正直に言わせてください。
僕は最近まで、「プロデューサー」というものか、何をすべきなのかを
全然分かっていませんでした。

まず、僕なりにサービスのビジョンを掲げてみました。
「koebuからヒーローを生み出す」
そして、やるべきことは分かっているつもりでした。
「koebuの利益・売上をあげること」
この2つさえできていれば、うまくいくような気がしていました。

結果的に僕が1年間振り返って、
失敗したこと・できなかった(cannot)ことをまとめました。
挙げてみると、7つありました。

▼僕が出来なかった7つのこと

1:目標の具体化/ブレークダウン
2:スケジューリング(短期/中長期)
3:チーム作り
4:「自分のせい」にすること
5:人を見る、ということ
6:コミュニケーション
7:やり遂げる覚悟

1:目標の具体化/ブレークダウン


「koebuからヒーローを生み出す」という標語を作ることはできました。
しかし、それは一体どういう状態なのか、自分の中に明確なイメージがあったか。
いや、ありませんでした。言葉に酔っていました。

最初は「koebuから声優・俳優・アイドル・歌手などのいろんなアーティストが生まれる場所にしたい」という思いで「ヒーローを生み出す」という表現をしていました。

アーティストの歌や演技や作品によって、僕は過去何度も心が救われてきました。
つまり、こういったアーティストの方は心を救う「ヒーロー」なんじゃないかと。

この思い自体は変わっていません。
ただ、抽象的だし手を広げすぎたのかなと考えています。

koebuは声優志望者の割合が他のコミュニティサービスやSNSに比べて
圧倒的に多いです。
その強みを活かして、まずは「声優のヒーローを生み出す」ということを
目指すべきだったなと。

正確には、最初の3ヶ月はそのつもりでした。
しかし、これは「7:やり遂げる覚悟」にも繋がる話なのですが
途中からそれを段々と忘れていってしまっていたなと。

あと、具体的に「声優のヒーロー」とはどういうことなのでしょうか。

この文章内で何の説明もしていませんでしたが、このように言われて
イメージ出来ていた人はどれだけいたのでしょうか。

例えばそれは、今や紅白に出るようになった「水樹奈々」さんを輩出することなのでしょうか。
はたまたテレビ番組・アニメ・洋画で大活躍の「山寺宏一」さんを輩出することなのでしょうか。
それともアニラジやアニメで大活躍の「浅野真澄」さんを輩出することなのでしょうか。
いや、こういったメディアで活躍する方ではなく、「誰かにとってのヒーロー」を生み出すことなのでしょうか。

その答えは言いませんが、年末年始でこれを決めることから始めたいと思います。
そしてそこからブレイクダウンして、方向を決めていきます。

2:スケジューリング(短期/中長期)


大いなる勘違いなのですが、
僕がイメージしていた「プロデューサー」は
スケジューリングをしないものだったんですね。

何かを生み出す、何かを作り出す(プロデュース)する人は
作ったり、何かを決めることが役割であると。
実際に僕はスケジューリングをしていませんでした。

ただ、スケジュールリングをプロデューサーがすべきだった
という気付きがあったわけではありません。

ただ、中長期的なスケジューリングはすべきだということ、
そして短期的なスケジューリングは「役割分担」によって解消すべきだった
と気づきました。

中長期的なスケジューリングについては
「1:目標の具体化/ブレークダウン」にもつながりますが
1年後どうなったいるか、直近3ヶ月はなにがあるのか
ということに関してはスケジューリングすべきだったなと。

あと、それを元に短期的なスケジューリングをする人を
明確に決めるべきだったなと。
それをすればうまくまわっていたと思います。

それすらもせず、「明日リリースあるから」「ふぁっ!?」みたいなことが
しょっちゅうでした。
でもそれでいいと思ってました。少なくとも今年の9月までは。
まぁそんなもんかなと。

ただ、10月にチームメンバーからの意見を受けまして
徐々に徐々に改善するようになりました。定例を改善したり。
でも、まだ足りないという話を12月にもらったので
この年末年始で、スケジューリングについて体系化する予定です。

ちょうど「3週間スケジューリング」という手法を知りまして、
それを元に、直近3ヶ月にやることと、3週間でやることをまとめた表を
作り、また管理しやすいように役割分担をしていきます。

3:チーム作り


「1:目標の具体化/ブレークダウン」にもつながりますが
この目標に向かうためには、どういうチームである必要があるのか
について、何も考えられてなかったかなと。

目標を決めると同時に、そこに向かうためにはどういうチームが必要かについて
考え、そのチームを作るためにはどうすればいいかについても
具体的なイメージを持って考えていきます。

4:「自分のせい」にすること


プロデューサーは負けを認めてはいけない
と思っていました。
そして自分を曲げてはいけないと考えていました。
そのせいか、僕はあらゆることを「環境」「人」のせいにしていました。

でもそんなことはなく、プロデューサーであるほど
常に変化し、そしてある意味手段として「負ける」必要があるのだと。
人を変えるよりも、自分を変えるほうが簡単であると。

もっと自分を臨機応変に変えていくように意識をしていきます。

5:人を見る、ということ


自分のことしか見えてなかったな、と。
これはチームメンバーを見るべきだったということもそうですし
チーム外の会社のメンバーを見るべきだったという話もありますし
パートナーさんや一緒に仕事をしている人を見るべきだったということもあります。

見るというのは、単純に気にするということもそうですが
特にチームメンバーについては「成長」と「進捗」を見る
ということが特にできていませんでした。

そこは仕組みの話かもしれませんが、
もっとそれぞれが何をしたいのか、どうなりたいのかについて
きちんと聞いて、そこにコミットをしていくようにします。

6:コミュニケーション


外にいることが多かった、という時間的な話もありますが
コミュニケーションが取れてなかった。
それは5「5:人を見る、ということ」という話にもつながるのですが
もっとコミュニケーションをすることを意識して
時間配分、優先度を調整して行動するようにします。

7:やり遂げる覚悟


1月に決めた「ヒーローを生み出す」という目標をやり遂げる覚悟が
自分に無かったなと。
あまり精神論にしたくないのですが、
でも結局そういうことなんじゃないかなと、振り返って思いました。


と、koebuの振り返りばかりしてしまいましたが
受託も同時にやっていた1年で、そこでも反省は色々ありました。
が、結構挙げた話に集約できることが多いので
割愛します。

今年も様々な方にお世話になりました。
関わった方は本当にありがとうございました。

2014年はこの2013年での経験を糧に成長しているはずなので
引き続き何卒よろしくお願いいたします。

良いお年を(あと1時間)