2011年12月23日金曜日

幸せになる方法は「選択肢を減らすこと」

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久々の投稿です。

人間、誰しも「幸せ」について考えることってあると思うんです。
そんな中で、最近考えることが
「選択肢を減らすこと」で、人は幸せになれるのでは?
ということです。

根拠は三つあります。
1. TED動画「選択のパラドックスについて」
2. ブログ記事「こんなに若者が幸福な時代はない」
3. IT系スタートアップ界隈について思うこと

1. TED動画「選択のパラドックスについて」

なぜ選ぶたびに後悔するのか―「選択の自由」の落とし穴 」という本を書かれたバリーシュワルツ氏のTED動画です。




この動画を見ると語られているのは「人は選択肢が多ければ多いほど、満足度が増える訳ではない」ということです。

ある一定値を超えて選択肢が多くなると、人は「この選択肢の中に、私にとって完璧なものがあるはずだ」という期待値が高くなり、選択肢が少ないときよりも良い選択をしていたとしても、期待値が高いために選択への満足度が落ちるということです。

例えばスマートフォンを選ぶ時、もしiPhoneと決めていたら何も考えずに買えば良いですが、Android端末を買おうとしたら、既に色んな機種が並んでいて、何を買えば良いか迷います。
考え抜いたあげく買った時、人は満足しているのでしょうか?
その時点でその人は疲れきっているのではないでしょうか?
そのスマフォを使い続けて、ちょっとでも不満を持ったら「他のものを選べば良かった」と思わないでしょうか?


この記事の主旨は「今の若者は昔よりも『希望』が無いので、若者の満足度は昔より上がっているのだ」というものです。

経済状態は昔よりも悪く、希望も持てない「今」ですが、少なくとも昔よりも「幸せだ」「満足だ」と感じる人は増えている訳です。
昔よりも希望が無いということは、若者が直感的に感じる「選択肢」が減っているということです。

勿論、「選択肢」という単純なものだけが理由ではないと思いますが、かなり大きな要因を占めているのではないでしょうか。

ちなみに上記ブログ内のグラフで、年を取ると「満足度」が減っている理由は、現代の若者が持つ「選択肢(希望)」が最適な量であるために、年を取るごとに選択肢が減ることによって「満足度」が下がっているということなのではないでしょうか。

3 IT系スタートアップ界隈について思うこと

今年は本当にIT系スタートアップ界隈の方と関わることが多かったのですが、その中で「選択肢を減らすこと」の重要性を問われることが多かったように思いました。

私は今年StartUp Weekendに出場したのですが、そのときにいわれことは
「実際に開発する機能は絞った方が良い」ということでした。
これは単純に開発期間を減らすという効果もあります。

ただユーザーから見ると、機能が多すぎることで「何のサービスなのか」「何の課題を解決するのか」がわからなくなります。
なので機能の「選択肢」を減らすことで、ユーザーに理解されやすいサービスになるのではないでしょうか。
理解しやすいサービスの方が、ユーザーの満足度は上がります。

また、最近広義の「リコメンドサービス」が流行っているように思います。
最近ローンチされた「vingow」や、私が個人的に愛用している「crowsnest」は、見るべき情報を「リコメンド」し、選択肢を減らしていますが、非常に満足度の高い「情報収集」を実現しています。
また「AppGrooves」は選択肢の多いアプリから、最適なアプリを「リコメンド」してくれるので、「アプリ選択」の満足度を上げています。

まぁアプリに限らず、リコメンドサービスはありましたが、アプリになっても「リコメンド」というものが廃れないということは、本質的に人は「選択肢を減らしたい」と思っているということなのではないでしょうか。

このブログ記事を通していいたいこと

根拠の特に2を見ると「希望を持たない方が幸せなのか」という意見も聞こえてきそうですが、そうではなく
もっと「質の高い希望を持とう」ということを言いたいです。

今は経済発展が難しい日本において、経済的な満足を得ることはどんどん難しくなっていくと思われます。
それに伴い希望も失われ、生き方も限られてきます。
そんな中で幸せになるには、「自分にあった希望」を持つことなのではないでしょうか。

自分もそうなんですが、どうも人間は選択をするときに、「選択肢を減らせない」ようです。
大学に行く理由も「選択肢を増やすため」だったり
大企業にいく理由も「選択肢を増やすため」だったりします。

「選択肢を減らす」ことによる不安は確実にあると思いますが、世の中の成功者や幸せそうな人は大いなる決断をして退路を断ち、「選択肢を減らした人」です。

「選択肢を減らす」「選択肢の質を高める」ということを意識して、今後は大事な決断をしていけたらなぁと思う今日この頃です。

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