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後半のElle Lunaさんの話を聞いて、思ったことが1つあったので
記事を書かせて頂きます。
Lunaさんのお話
Lunaさんのお話は「新規事業を立ち上げる際にデザイナーのように考える方法」
というテーマでした。
プレゼンでは5つのTipsを説明してくださったのですが、
その中の1つに
「多くの時間を、スタートアップをやってない人と語り合おう」
というものがありました。
Lunaさん曰く、
起業家は束になってコミュニケーションをして集まってしまうために、
シリコンバレーでも数多くの「起業家向けアプリ」が作られている
という状態だそうです。
そして、この「スタートアップ以外の人と語り合った例」として
「Pinterest」が挙げられていました。
「Pinterest」のメインターゲットユーザーは誰か?
それは「お母さん」です。
そういった女性たちが、
子供の写真や家族の写真をアップしている。
そんなサービスになっているそうです。
実際に「お母さん増加率」が1100%増というデータもあるそうです。
(お母さんをどうやって割り出しているのか謎ですがw)
起業家たちが誰も見ていなかった「お母さん」というターゲットを
狙ったために生まれたサービスがPinterestだ、というお話でした。
「ターゲットは自分」は正しいのか?
よく、サービスの成功例のTipsとして
「自分が面白いと思ったものじゃないと流行らない」
「ターゲットは自分に設定したほうが良い」
という話があります。
でも、「Pinterest」の成功例を見ると、
そうとも言えないのではという疑問が湧いてきます。
今話題の「LINE」もそういったところがあるのでは無いでしょうか。
あのサービスは決して「起業家のためのサービス」ではありません。
「マス向け」のサービスですし、
「ウェブに詳しくない人」がメインターゲットです。
「ターゲットは自分」にすると、結局あまり広がらないということも
あるのではないでしょうか。
「破壊的イノベーション」か、「持続的イノベーション」か
「ターゲットは自分」という攻め方が正しくなるのは
「破壊的イノベーションを起こすとき」じゃないかと僕は思っています。
最たる例は、やはり「スティーブ・ジョブス」でしょう。
スティーブ・ジョブスのターゲットは「自分」だったということが
感じられます。
ソニーの開発十八条の第二条は
「客の目線ではなく自分の目線でモノをつくれ」
というものです。
Facebookも元々は、ザッカーバーグが「学生=自分」のために
作ったものです。
上記の例から見ても
「破壊的イノベーション」を起こすときには
「ターゲットは自分」にすべきであるように思えます。
他の人を見てしまうと「ニーズ」が目立ってしまい、
その「ニーズ」の枠から抜け出せない
=破壊的イノベーションが起こしづらくなる
ということなのかもしません。
逆に、「持続的イノベーション」は
ターゲットは自分ではないほうが良いように思います。
Pinterestも、SNSor写真共有の持続的イノベーション、
LINEも、メッセージツールの持続的イノベーション、
と見ることができます。
同様のサービスの機能を向上させる「持続的イノベーション」は
徹底的にターゲット顧客を分析し、インサイトを明確にしてから
サービスを作っているように思えます。
(「LINE」も人間関係を分析した方がサービスコンセプトを作っています。)
サービスを作る時に、
「破壊的イノベーション」か
「持続的イノベーション」かによって、
考え方を変える必要があるのかもしれないな、
と思いました。
※是非ご意見を頂ければ幸いです!
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