2012年5月16日水曜日

【Startup Weekend Tokyo】なぜ僕達のチームは優勝できなかったか

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Startup Weekend Tokyoが終わりました。
前回もそうでしたが、頭でわかっていることでも
やってみるといかにできないかを痛烈に感じました。

前回は2位で、
今回は審査員特別賞を頂くことができました。
Club86にて顧客開発の講座が無料で受けられるとのこと!)

賞をいただけたことは素直に嬉しく、
また本当に素晴らしい人達に出会えました。

最終日の後にチームで飲み会に行った時に、
大フィードバック大会になり、
結構辛辣な意見が出たにも関わらず、みんな笑顔になったのを見て
本当に素敵な人たちと出会えたなとつくづく思いました。

しかし優勝できなかったことは本当に悔しいです。
特にヒアリング等で色んな方にご協力いただいたのに
申し訳ないな…と心から思いました。

なぜ優勝できなかったのか、
それを「リーン・スタートアップ」にも書いてある
「5回のなぜ」で掘り下げてみたところ、
このようになりました。

※あくまで個人的な分析です。

Why1:審査員を納得させられなかった


私たちのサービスは「登録して待つだけで、内定がもらえるサービス」
というタグラインでした。

詳しく説明をすると、
課題     :中小企業が新卒採用する際に応募者が集まらない
ターゲット  :中小企業、就活中の大学生
ソリューション:登録して待つだけで、企業から食事会の招待状が来て、面接に進める!
というものでした。

このソリューションに納得して頂けなかったように思いました。

特にQLiveの質問を見ると、「なんでそれで中小に応募が来るの?」
というようなものが多かったと思います。

Why2:ソリューションの納得感が薄い


なぜ納得できなかったのか。

それは、ソリューションの納得感が薄いからだと思いました。

課題に対しては「確かにそうだよね!」という意見を
多くの方からいただけたのですが、
ソリューションに対しては、「何も言われない」という
一番よろしくない状況でした。

ちなみに私たちのチームはプレゼンが上手くいかずに
時間切れになったのですが、じゃあ時間があったら
伝わっていたかと考えると、
そもそもプレゼン自体の納得感が無かったのではないかと思います。

もちろん次回があれば、プレゼンの練習、何度もします。

Why3:根拠がない


なぜソリューションの納得感が薄かったのか。

それは、このソリューションは課題を解決するはずだ、
という根拠が薄かったからだと思います。

なぜそのソリューションが課題を解決するの?
という根拠をほとんど提示することができませんでした。

特に学生がなぜそのサイトに登録するのか、
というところの根拠が無かったな、と思います。

Why4:仮説の検証不足


なぜ根拠がなかったのか?

それは、仮説の検証不足だったからだと思います。

採用担当者からはお話を聞くことができ、
「もし学生が集まるのであれば」このサービスは使いたい
という声を頂くことはできました。

ただ、これは「ニーズの検証」に近いものであり
「サービスが成功するかどうかの検証」ではありません。

特に学生側の検証が足りていませんでした。

・学生は、就活が辛いから、待ってるだけでオファーが来るというのは嬉しいはずだ。
・学生は、無料でご飯を食べれるのであればサイトに登録するはずだ。
・学生のFacebook情報を元に中小企業は欲しい人材を探せるはずだ。

この3つの仮説の検証が無かったなと思います。

ここをもっと検証できていれば、
もっと納得感のあるソリューションになっていたのかなと思います。

Why5:コミュニケーション不足


なぜ仮説検証不足に陥ったのか。

それは、コミュニケーション不足によるものだと思います。

今回のゴール、やり方、考え方の共有、進捗の共有というものが
チームでできていなかったと思いました。

今回のゴールは、良い事業を作ることなのか?優勝することなのか?
やり方はどうするのか?
各々の考え方はどうなのか?本当に全てを共有できていたか?
進捗はみんながみんな把握していたか?

思い返すと、あらゆることの意思疎通と共有が
できていなかったなぁと思いました。
そのために時間が余計にかかり、
仮説検証に時間がとれていなかったのかなと思いました。

次回以降どうすればよいか?

1.ゴールを決める。
2.やり方を決める。
3.進捗管理をしっかりとやる。

この3つかなと思ってます。
(アタリマエっちゃアタリマエのことなんですが…)

1.ゴールを決める


ゴールを決めないと、どこまでやればいいかの判断がつかずに、
破綻をすると思います。
今回で言えば、「優勝するため」の戦い方と
「良い事業を作るため」の戦い方は
違うと思います。(SWT内では、の話です。)

今回は「優勝するため」ということに決めて、
それには何が必要かということを洗い出した後に、
走り始めたほうが良いのでは、と思っています。

良い事業を作るためであれば、徹底的に仮説検証をして、
その結果を発表するという形でもいいと思うんですね。
そのほうが、「あ、こいつら本気だな」というのがわかって
投資とか支援の話も来やすいのでは、と思ったり。

だから、最初にゴール設定するべきだと思います。
1時間もかからないんじゃないですかね…?

2.やり方を決める


というか、「リーンスタートアップ」をやっぱりみんなで読んで、
これを実践する場としてとらえるべきじゃないかな、と思ってます。
(現時点では)

やっぱり、今スタートアップするにあたり、
一番確実に「立ち上げられる方法」だと思ってます。
だから、早くやってみたい。
でもやりきれなかったなぁと思ってます。

だから、学校の教科書を実践するみたいに、
ひたすらリーンスタートアップをやって、
一回転させるというのが、正しいやり方じゃないでしょうか。

3.進捗管理をしっかりやる。


ゴールが決まって、やり方が決まったら、
あとはやるのみ、なんですが
やはり頻繁にコミュニケーションをとりあって進捗管理をしないと
特にチームの人数が多いとバラバラになります。

これもまぁあたりまえっちゃ当たり前なんですが、
できないんですよ、いざ本番になると。

結論:やっぱりマネジメント大事


ビジネスコンテンスト(SWTはビジコンかどうか微妙ですが)って
アイデア勝負になりがちですが、
なんだかんだ「マネジメント」なんだと思います。

その結果、オリジナリティがあって本質的なアイデアのソリューションになると
本当に良い「ビジネスモデル」になるのかなと思ってます。
「リーン・スタートアップ」でも、
これは「マネジメント手法だ」といってますし。

まぁ、こうやって理想を語るのは簡単なので
実践で生かせるように頑張ります。

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