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SFCでの講演の動画を見ました。
▼動画集
(全部で90分あります)
▼講演概要
▼講演者あとがき
私は上杉周作さんと誕生日が1日違いです。
たった1日違いなのに……愕然としました。
この動画が必読だと感じる理由は3点あります。
1. 日本では多く語られていない「プロダクトデザイン」がわかる
上杉さんのお話の中で、「プロダクトデザイン」という言葉が出てきます。
私の知っているプロダクトデザインとは異なる意味で使用していたのですが、
なかなかこの意味が日本で語られることは無いのかな、と感じています。
今までプロダクト(=「コト」と上杉さんはおっしゃってました)をデザインする際は
ユーザー→機能→デザイン
という順番で作られていました。
しかし本当は
ビジョン→目的→デザイン→機能作り→ユーザー(→デザイン…)
という順番で作られるべき、というお話でした。
これはユーザーを「先行」にするか「後攻」にするかだけの違いだ、とも。
この考えは目から鱗でした。
最近私も「ビジョン」ということを強く意識するようになっていて、
ビジョンが無いサービスはやはりつまらないな・・・と感じることが多いです。
またビジョンを固め、目的にブレークダウンをした後に
デザイン(これは視覚的デザインではありません)をすると、
「機能を削ることができる」とおっしゃってました。
うーむ…妙に身にしみる言葉だ…
「選択と集中」ですね。まさに。
その目的(問題)を達成(解く)ために何が必要なのか。
上杉さんはとても簡単そうにこれを実行してましたが、
なかなかできないことだな……と思い、かなり打ちのめされました。
2. プレゼンが参考になる。
もうプレゼンめっちゃうまいです。
パワポなしでこんなに分かりやすく90分持たせるというのは
すごい。
すごいプレゼンってたいてい言いたいことは一つの言葉に集約できる
と私は考えています。
今回の場合は
『デザインは「誰からも見えない決まり」を作ること』
だと思われますが、
このメッセージを伝えるという「目的」を達成するために
様々な仕掛けを上杉さんは用意されてます。
(以下あとがきから抜粋)
John Medinaの著書によると、脳の構造上人は10分以上連続で何かに集中することは不可能らしい。一般の人は10分毎に何か「サプライズ」がないと集中が途切れてしまう。その理論をもとに、90分間人々に集中してもらうため工夫した。
用意したサプライズたちはこちら。
- 言葉を話せない子供の話から始まり、Quoraで一番面白い答えを紹介
- アルゴリズムの問題が書かれたテスト用紙を配る
- Githubアプリのデザインの実演
- 従来のデザインは駄目、と言い切ってプロダクトデザインの実演
- ユーザーが先行か後攻かは選べるよ、ということを黒板に図を書いて説明
- 面接の実演のため、体力自慢の5人と体力に自身のない5人を前に呼ぶ
- 10人を均等に振り分けるアルゴリズムの説明。デザインの話とは一転。
- 「講演についての見えない決まり」という種明かしをする
3. やる気が出る
これが一番かもしれません。
今まで日本の中の狭い環境の中で生きてきたんだなー
同じ世代の人で頑張ってんだなー
俺も頑張んなきゃなー
って素直に思えました。
個人的に誕生日1日違いっていうのがでかいです。
というわけで、早速動画の中にあったように
「3点」の構成でブログを書いてみましたw
よかったらfacebookページも見てみてください!
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