2011年8月9日火曜日

FacebookとTwitterとGoogle+のやろうとしてることは同じ(かも)

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最近の気づきの一つなのでメモ。

Facebook、Twitter、Google+という3つのソーシャルメディアが
やろうとしていることは同じである
ということがやっとわかりましたw

そのやろうとしていることとは
「受信のストレスを減らすこと」
ということです。

【ソーシャルメディアとは?】

まず元々のソーシャルメディアの定義ですが
自分の中では
「参加者がお互いに情報発信・受信をし合うウェブ上のプラットフォーム」
と定義しています。

【課題は「情報受信のストレス軽減」】

そういったソーシャルメディアにおいては
常に情報の発信と受信が行われます。

でも人間、そんなに色んな情報を処理できるほど頭良くないです。
「ゴミ」の情報はなるべく排除して、
自分に取って「きれいな」情報を受信したいわけです。

つまりこの
「いかに自分が発信する情報を、受信者にストレスなく受け入れてもらうか」
ということは、ソーシャルメディアの永遠の課題だと私は考えています。
またどのソーシャルメディアも、この課題を解決しようとしています。
これが「同じことをしようとしている」という言葉の中身です。

この問題を解決するアプローチが『「ソーシャルグラフ」のあり方』であり。
これがそれぞれのソーシャルメディアで違うのです。
(世界観・・・と言い換えても過言ではないかもしれません)

ちなみにこの問題は、
それぞれのメディアの本来解決したい問題
ではなく
それぞれのメディアが本来解決したい問題を解決する際に副次的に発生する問題
です。

【Facebook】

Facebookは
「自分の発した情報の受信を許可させる」ことで、
この問題を解決しようとしています。

Facebookは
「お互いが発信者であり受信者である」
ので、友達申請をしたり申請を許可した時点で
「相手の発する情報の受信をお互いに許可した」ことになるわけです。

つまり「許可したんだから、ストレスはないってことだよね?」
ということになるわけです。

ただこれだけだと
「え、この人の発信する情報、まじうぜぇ」
となりやすいです。
実際にその人がどのような情報をどれくらいの頻度で発信するかは
友達にならないとわからなかったりするからです。

これを解決するために「エッジランク」という仕組み、
つまりアルゴリズムを利用しているのではないでしょうか。

【Twitter】

Twitterは
「情報受信者に受信したい情報発信者を選ばせる」ことで、
この問題を解決しようとしています。

これは
「受信者が選んだ発信者の情報なんだから、ストレス無いよね?」
というわけです。

またある程度その人のタイムラインを見れば
どれくらいの頻度でどういう内容をつぶやいているかが分かるので
エッジランクのようなものがなくても
受信のストレスは十分軽減される、というわけです。

ただ、Twitterは気軽にフォローできてしまうこともあり
「このひと、ここまで頻繁に発信する人だったの?うぜぇ」
ということも起こりえます。

一回フォローするとリムーブするのが面倒くさかったりして
どんどんストレスがたまってしまう…ということに
なりがちです。

【Google+】

Google+は少し説明が必要かもしれませんが
最初にひとつ大事なことを言います。

Google+の他ソーシャルメディアとの違いを一言で言えば
Google+は発信者が受信者を選べる
という部分が大きく異なります。

Google+には「サークル」という概念があります。
これは、自分の知り合いを、自分が作った「サークル」に入れることで
つながっていく、というものです。
要するに自分のつながりを「分類」するということです。

例えば私が「大学時代の友達」という「サークル」があったとすると、
その中に大学時代の友達を入れていくわけです。
実際にGoogle+のウェブサイト上ではそういった円が用意されていて
その中に人をドラッグ&ドロップしていくという動作を行います。

これはサークルに入れられる人の許可は必要なく、
自分勝手にサークルに人を入れられます。

この「サークル」によって、Google+は新しい送信・受信の形を作りました。
それは
「発信者が受信者を選ぶことができる」ということです。

Google+は何かを発信する際に、常に
「どのサークルに向けて発信するか」を選ぶことができます。
もしその中で特定のサークルにしか発信しない…ということになると
他のサークルの人はその情報を見ることができません。

そもそも、情報発信者のサークル内に自分が入っていないと、
受信者がその人の情報を見たくても見ることができなくなります。

今Google+の利用者は「一般公開」で発信している人が多いので
このことを実感することはありませんが、
このサークルの考え方が浸透したときには
「発信者の受信者選定」が行われることになります。

これがどのように受信者のストレスを減らすことになるのでしょうか?

まず「自分が発信者をサークル内に入れる」ことで
発信者の発言がフィード上に流れることになります。

これはツイッターと同じことなので、
「自分の選んだ発信者の情報なんからストレスないよね?」
というわけです。

ここで「発信者の受信者選別」が行われると…
「発信者の思いやり」によって「受信ストレス」が軽減される訳です。

たとえば大学時代の人にしか分からないことを共有しようとしたときに
「あ、会社のサークルに入っている人にはシェアしないでおこう」
となるわけです。

この「思いやり」によって自分に取っては必要ない情報が選定され
きれいな情報のみがフィード上で表示されるようになるわけです。

【受信と戦う】

ソーシャルメディアはこの「受信のストレスとの戦い」なのだなと思います。
そしてGoogle+は今順調に会員数を増やしていますが
継続的に使われるためには
1.「サークル」の使い方をユーザーに教育する
2.「サークル」を直感的に利用しやすくする「UI」にする

ということが一つのキーになるように思います。
(まぁ、後者であるべきだとは思いますが)

そしてGoogle+はそういう意味では
「思いやりのメディア」になるのかもしれませんね。

【各ソーシャルメディアの端的なまとめ】

命題「受信者のストレスをなくすこと」

■Facebook
  1. 解決法は発信者を「許可する」+アルゴリズム
  2. 受信者=友達
  3. つながっていたら受信ができる
■Twitter
  1. 解決法は発信者を「選ぶ」
  2. 受信者=フォロワー
  3. フォローしてたら受信できる(ブロックされなければ)
■Google+
  1. 解決法は発信者を「選ぶ」+発信者の思いやり
  2. 受信者=サークルに入れている人(&サークルに自分を入れている人)
  3. サークルに入れてもらっていないと受信できない

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